パソコンとカシオペアの接続(Windows(R) CEサービス)について

カシオペアとPC(Windows(R)95)を付属のケーブルでつないで、Windows(R) CEサービス(またはH/PCエクスプローラ)をセットアップして接続する際には、セットアップ後の段階でPC側のWindows(R)s95で次のものが正常に組込まれて動作しいている必要があります。


1) ダイヤルアップアダプタ
2) TCP/IP
3) 通信ポート(COM1、COM2など)
4) ケーブル接続(COM1上のシリアルケーブル、COM2上の・・・として動作)

1)、2)はネットワークのプロパティの中で確認出来ます(デスクトップ上のネットワークアイコンを右クリックして[プロパティ]を選択、または[スタート]−[設定]−[コントロールパネル]−[ネットワーク]をダブルクリックで開けます)。
 ダイヤルアップアダプタとTCP/IPはモデムを使ってインターネットに接続している方ならお馴染みのもので、インターネットを使用している場合はすでに組込まれていると思います。
 TCP/IPはインターネットで標準的に使用されているプロトコルです。それぞれのコンピュータが独自にIPアドレス(205.100.88.101といったピリオドで区切られた4つの数値が1つのアドレスです)を持つことにより、相手のコンピュータと通信をするという方式です。初期値ではこのアドレスはカシオペア側とPC側で自動的につきます。ネットワークのプロパティの中のTCP/IP(または、TCP/IP→ダイヤルアップアダプタ)のIPアドレスは必ず「自動的に取得」のままにしておいて下さい。

3)、4)はシステムのプロパティのデバイスマネージャで確認できます(デスクトップ上の[マイコンピュータ]を右クリックして、[プロパティ]を選択し[デバイスマネージャ]タブ、または[スタート]−[設定]−[コントロールパネル]−[システム]をダブルクリックして[デバイスマネージャ]タブ)。

3) 通信ポートはPC本体の裏側にあるRS232Cのコネクタです。DOS/Vマシンの場合は通常9ピン(オス)が1個または2個(2個目が25ピンオスになっている場合があります)。
 PC98の場合は、通常1個目が25ピン(メス)、2個目が9ピン(オス)になっています。25ピン側に接続する場合は、必ずカシオペアに付属の黒い変換コネクタを間にはさんで接続して下さい(PC98と接続するための特殊な結線となっていますので、一般の変換コネクタでは正常につながりません)。

 この通信ポートがWindows(R)95上で、COM1やCOM2として正常に動作しているおり、他の通信関連の機器(内蔵モデムなど)とリソース(IRQやI/Oポートアドレス)が重複していない事が必要です。
 特にノートパソコンで赤外線ポートと内蔵モデムが搭載されているモデルでは、出荷時から通信ポートが無効になっている場合が多いようです(赤外線ポート、内蔵モデム、通信ポートのうち同時には2つしか使用出来ないため)。
 通信ポートがCOM1として他のデバイスとリソースが重複せず動作出来るよう変更をしてからセットアップして下さい (設定変更の手順がわからない場合が、機種により初期設定が違いますのでPCメーカーにお問い合わせ下さい)。なお、ノートPCとカシオペアの接続に、いくつかの設定例がありますので、参考にしてください。

4) デバイスマネージャのモデムの中に「COM1上のシリアルケーブル」「COM2上のシリアルケーブル」といった形で設定されます。

 以上のものはH/PCエクスプローラをセットアップすると自動的に設定され、必要なものがPC側にない場合はWindows(R)95のシステムディスクをセットするようにメッセージが表示されます。使用しているPC用のシステムディスクをセットして必ず正常に組込んで下さい。
 この作業をスキップさせると正常に接続できない原因となります。また、見かけ上組込まれたように見えてしまう場合があるので、後のトラブル解決で原因が見つかりにくくなります。作業は絶対に端折らないようにして下さい。

 PC及びWindows(R)95側で設定上問題がない場合は、セットアップ終了後、接続が開始されます。正常に接続が開始されない場合は、PC側を再起動して見てください。それでも接続できない場合は、以下の[注意事項][対処]を試してみてください。

[注意事項]
通信ポートは有効になっていますか。
通信ポートのプロパティで「Original Configration」にチェックは入って、「このデバイスは正常に動作しています」と表示されていますか(OSR2の場合は「このハードウェア環境で使用不可にする」のチェックが外れていますか)。
物理的なポート番号とOS上のCOM番号をデバイスマネージャで確認して下さい。
 ・'X'や'!'等が付いていませんか。
 ・デバイスマネージャ上では正常動作と表示されていますか。
 ・リソースの競合は起きていませんか。
使用しようとしている通信ポートと接続しているケーブルが正しいですか。

[対処]
COMポートが有効になっていない場合は、COMポートが有効になるように設定を変更する必要があります。
[ファイル]−[通信]で接続している設定を選択して接続を試してみてください。
通信ポートが2個ある場合はもう2個のポートで試してみてください。
変更の手順が分からない場合は、メーカーのサポートでご確認下さい。
物理的にCOMポートが1個しか付いていない場合はCOM1として使用できるようにして 下さい。
COMポートのリソースの割り当てが初期値になっているか確認して下さい。
 (DOS/Vマシンの場合)
 COM1 −−− IRQ4、I/Oポートアドレス 03F8−03FF
 COM2 −−− IRQ3、I/Oポートアドレス 02F8−02FF
COM3やCOM4などがある場合は、COM1やCOM2と同じリソースを使っている可能性大です。COM3、COM4に絡むものを外して試してみてください。

[注意事項]
通信ポートや「COMx上のシリアルケーブル」の通信条件はどうなっていますか (COMxのxは1や2の番号に置き換えて見てください)。
カシオペアが初期値のDesktop@19200の場合、PC側は初期値または以下のカシオペア側の条件に合わせて見てください。
 通信条件: 19200bps
 データ長: 8bit
 パリティ: なし
 ストップビット: 1
 フロー制御: ハードウェア

[対処]
通信条件を合わせて、再起動後接続を試してください。
通信ポートを一旦削除したあと、再起動して再度組込み直してみてください(再起動時に自動的に検出されない場合は、コントロールパネルの中の「ハードウェア」を実行して自動検出してください)。

[注意事項]
デバイスマネージャのモデムの中で、対象のCOMポートに「COMx上のシリアルケーブル」は存在していますか。
通信条件は通信ポートと同様の設定になっていますか。
他のデバイス(内蔵モデムなど)が通信ポートと同じリソース(IRQやI/Oポートアドレス)になっていませんか。

[対処]
存在していない場合や、情報がおかしい場合はセットアップがうまく行っていません。COMポート絡みのデバイスの状況にも影響を受けている場合があります。他のデバイスが同じCOMポートを使用している場合は、そのデバイスの設定を変更してみて動作を確認して下さい。

[注意事項]
COMポートを占有している常駐プログラムなどが動作していませんか。

[対処]
常駐ソフトを終了して下さい。

[注意事項]
H/PCエクスプローラをセットアップした際に、Windows(R)95のシステムのCD−ROM(またはFD)のセットを求められましたか、その際ちゃんとシステムをセットして組込みが正常に終了しましたか。

[対処]
Windows(R)95のシステムが手元にないからと軽視してそのままスキップさせてしまうと接続できない原因となります。
設定上は組込まれているように見えてしまう場合があるので、見落とし易い原因となります。
スタンドアロンで使用しているか、ネットワーク環境を自分で再構築出来る方であればH/PCエクスプローラをアンインストールして、ネットワーク環境も一旦すべて削除していただき、再度H/PCエクスプローラをインストールしてみてください(会社内でLAN環境でご使用のPCの場合は、管理者の方に使用しているネットワーク環境を確認の上実施してください)。

[注意事項]
ネットワークのプロパティでTCP/IP−ダイヤルアップでIPアドレスやWINSの設定は「IPアドレスを自動的に取得」「WINSの解決をしない」になっていますか。

[対処]
TCP/IPの設定を「IPアドレスを自動的に取得」「WINSの解決をしない」にして下さい。

[注意事項]
PC98で25ピンコネクタに接続している場合、カシオペア付属の黒い9−25ピンコネクタを使用していますか。

[対処]
PC98シリーズの場合は、結線の関係で市販の変換コネクタでは合いません。必ず付属のコネクタを使用して下さい。

[注意事項]
カシオペア側で「重大なエラー628」が出る。

[対処]
Windows(R)95の場合は、ダイヤルアップアダプタやTCP/IPの組込みや設定に問題がある可能性が高いので、それらの設定を確認、または削除して組込み直してみてください。
WindowsNT(R)4.0の場合はアカウント関係の設定が原因として考えられます。カシオペア側のログオン画面で使用するユーザーアカウントがNT4.0側でログイン、RASの許可共に有効である必要があります。


※OutlookTM2000 と Windows(R)CE サービス との整合性については、 こちらをご覧ください。


Last modified : 1999/10/22

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