データの転送と交換について

■データ転送(PCとの接続など)

Q ノートパソコンのシリアルポートとカシオペアを接続したが、Windows(R) CEサービス(H/PCエクスプローラ)を使った通信がうまくいかない。
A 赤外線ポートやモデムを内蔵しているノートパソコンは、初期設定のままだ とシリアルポート(COMポート)が通常のシリアルインターフェースとして使えるよ うになっていない場合があります。このような場合は、シリアルポートの設定(COM ポート設定)を変更する必要があります。詳しくは、お使いのパソコンに付属の取扱 説明書をお読みください。なお、「ノートPCとカシオペアの接続」に、いくつかの設定例がありますので、参考にしてください。
 
Q 98ノートをカシオペアと接続する場合はどうしたらいいか?
A 市販の98ノート用の14ピン-25ピン(メス)のRS232C変換コネクタ(またはケーブル)が必要です。カシオペアに同梱のPCとの接続ケーブルを付け、その先に同じく同梱の9ピン-25ピンの黒いコネクタを接続します。その先に14ピン−25ピン(メス)のコネクタを付けていただく事により98ノートと接続できます。
 
Q モデム内蔵のPCとカシオペアを接続したいが、うまくいかない。
A モデムを内蔵しているPCの場合、外部シリアルポートと内蔵モデムを同時に利用できない場合があります。PCに付属のマニュアルを参照し、カシオペアと接続しているシリアルポートが有効かどうかをご確認ください。また、カシオペアに付属のMicrosoft(R)ユーザーズガイドの「トラブルシューティング」もご参照ください。
 
Q H/PCはMacと接続できる?
A Macintosh との接続はサポートされていません。ただし、PCメモリカードやCompactFlash TMカードを利用して、テキストファイルやRTF、画像ファイルなどのやりとりは可能です(RTFにはWindows(R) CE 2.0のPocket Wordが対応しています)。 また、十分に高速なMacの場合は、Mac上で動作するWindows(R) 95のエミュレータソフトを使って接続が可能な場合があるようです。

※カシオペアとMacintosh間のデータのやりとりや、エミュレータ、通信ソフトなどを使ったデータ転送に関しましては、弊社のサポートの対象外ですので、あらかじめご了承ください。
 
Q PCとカシオペアの間での通信速度を速くするには?
A Windows(R) CE 2.0では、次の手順でPC接続の通信速度を標準の19.2Kから115Kに変更することができます。
1. [コントロールパネル]の中の「通信」アイコンをダブルタップし、「通信のプロパティ」画面を表示させます。
2. 「PCとの接続」タブを開きます。
3. 画面右下の[変更]ボタンをタップします。
4. 「PCとの接続方法」で「シリアルポート@115K」を選択します。
5. 各画面で[OK]ボタンを押して、画面を閉じてください。
6. カシオペアをリセット(ソフトリセット)してください。
以上の操作で、シリアル経由でのPCとの通信は最速になります。

なお、A-50/A-51/A-51Vの各モデルで通信速度を速くしたい場合の方法については、月刊カシオペアマガジン VOL.1の「ドクター関の相性診断室」に、詳しい設定方法がありますので、そちらをご覧ください。
 
Q Windows(R) CEサービス(H/PCエクスプローラ)のセットアップ中に「Schedule+7.0以降のバージョンかOutlook TMが必要です。セットアップを続行しますか?」というメッセージが出るが、セットアップできないのか?
A カシオペアのPIMソフト(アドレス帳、カレンダー、タスク)はPC側のOutlook TMやSchedule+7.0とデータの同期を取ることが出来、PC側でデータを入力してカシオペア側へ同期を取って持ち歩くとか、外出先で入力したスケジュールを返ってきてPC側に反映させるといった便利な使い方ができます。これらのソフトをお持ちでない場合は、スキップして先に進めてセットアップすることができます。データの同期以外の機能は問題なく使用できます。Outlook TMやSchedule+7.0と同期を取る場合は、事前にこれらのソフトがセットアップされている必要があるために確認のメッセージを表示しているだけです。また、2本共セットアップする場合は、どれと同期を取るか選択の画面が表示されます。同時に2本のソフトと同期は取れませんので、選択は間違えないようにしてください。
 
Q Pocket ExcelやPocket Wordのデータも同期が取れるのか?
A Windows(R) CE 2.0では、H/PCとパソコンとの間でのファイルの同期にも対応しています。
My Documentsフォルダ内の「同期ファイル」フォルダに、同期させたいファイルを入れておくことで、ファイルの同期を取ることが可能です。パソコン側の同期フォルダは、Windows(R) CEサービスを使って任意に指定することができます。
また、同期時のH/PC→パソコン、パソコン→H/PCの各方向のファイル形式変換の個別指定が可能となっています。例えば、パソコン上のbmpファイルをH/PCに転送する場合に、2bpに変換するか、bmpのまま転送するかを選ぶことなどが可能です。 なおWindows(R) CE 1.0は、ファイルの自動同期には対応していません。ファイルを転送したい場合は、H/PCエクスプローラを使って手動で行ってください。
 
Q PCから持ってきたデータを開こうとすると「メモリが足りません」と出る。
A Windows(R)95やWindowsNT(R)といったPC用のOSは何十MBのメモリを使用でき、足りなければハードディスクもメモリの延長で使用出来ます。一方、Windows(R)CEはカシオペア日本語版で4MBまたは8MB(英語版の場合は2MBまたは4MB)のメモリでプログラム実行用メモリとハードディスク代りのデータ記憶用メモリを共有して動作するよう設計されています。その上マルチタスクで動作するためそれぞれのアプリケーションで使用できるメモリには制限が加わっております(OSや他のアプリケーションに悪影響を及ぼさないため)。PC側のデータを使用する際には、その制限上扱いきれない場合が出てまいりますので、必要に応じてデータを分割して使用してください。アドレス帳のデータも1件当たりに使用している文字数によって扱える件数も変わってまいります。
カシオペア上で扱う際のデータサイズの目安としては、オフィス97のExcelデータの 場合で100Kバイト以下程度が良いでしょう。また、転送して利用したいデータには、 Pocket Excelでは使用できない関数やマクロなどを含めないようにしてください。
 
Q OutlookTM2000 と Windows(R)CE サービス との整合性は?
A マイクロソフト社より OutlookTM2000 と Windows(R)CE サービス との整合性について、動作確認対象外との報告を受けました。
OutlookTM2000 は、Windows(R)CE サービス の次期バージョンより対応との表明を受けております。


■データ転送/赤外線通信

Q 赤外線ポートを使ってどんなことができるか?
A 2台のカシオペア間でのファイル転送や、アドレス帳データの転送ができます。
 
Q IrDAでの通信はどれくらいの距離まで届く?
A 環境にもよりますが、70cm程度までが目安です。
 
Q IrDA使用時とケーブル接続時で、データ転送の速度は違うか?
A IrDA、RS-232Cとも最大転送速度は115.2kBPSで、本機側の基本性能においては違いはありません。ただし、通信相手のパソコンの能力や、データ転送を実行するツールによって実効パフォーマンスが影響を受けますので、一概にどちらが速い、遅いとは言えません。実行時の通信環境により異なります。
 
Q 赤外線通信で、PCとカシオペアの間でのファイル転送などは行える?
A Windows(R) CE 2.0では、正式にPCとH/PC間での赤外線通信がサポートされるようになり、赤外線ポート経由でのファイルの転送や Windows(R) CEサービスを使った同期などの操作が可能となりました。H/PC上の設定方法およびPC側の必要システムについては、Microsoft(R)のユーザーズマニュアルおよびWindows(R) CEのオンラインヘルプを参照してください。また、PC上でのソフトウェア設定等にご不明な点がある場合は、お使いのPCのメーカーにお問い合わせください。
なお、Windows(R) CE 1.0では、正式サポートされているのはH/PC本体間での赤外線通信のみです。


■データ交換

Q カシオの電子手帳からカシオペアにデータを移す方法は?
A 電子手帳のデータを一度電子手帳用のPCリンクソフトを利用してパソコンに転送します。その後で、転送したデータをCSV形式ファイルとして保存し、Schedule+またはOutlook TMでインポートしてください。なお、電子手帳のメモデータの場合は、TEXT形式ファイルで保存した上で、そのままWindows(R) CEサービス(H/PCエクスプローラ)でカシオペアに転送できます。
 
Q H/PC上のPIMとシンクロできるWindows(R)上のPIMソフトには何があるか?
A 標準でサポートしているのはSchedule+およびOutlook TMです。サードパーティ製品には、ロータスオーガナイザー等との間でのデータリンクを可能にする「EASY LINK for H/PC」(アテックス)のような製品もあります。
 
Q デジタルカメラ「QVシリーズ」で撮影したデータをカシオペアに転送できるか?
A QVデジタルカメラからカシオペアに直接画像データを転送する場合は、カシオペアに付属のArgo-Builderをご利用ください(転送のためにQVとカシオペアを接続するには、別売の専用ケーブル SB-62が必要です)。A-50/A-51/A-51Vの場合は、転送ソフトとして QV-LINKを利用することも可能です。
また、CompactFlash TMカードスロットを備えた QV-700で撮影したデータは、CompactFlash TMカード経由でデータをカシオペアにコピーすることができます。「QV-700のCFカードをカシオペア上で扱う場合について」もご参照ください。
 
Q デジタルカメラ「QVシリーズ」とパソコンを接続しているケーブルを使って、カシオペアとパソコン間でQVの画像データの相互転送はできるか?
A カシオペアとパソコン間での画像データの転送は、カシオペアに付属の専用ケーブルをご利用ください。
 
Q 2台のカシオペアの3-pin端子をSB-62で相互接続してQVの画像データの転送はできるか?英語版のカシオペアと日本語版のカシオペアの間での転送は?
A 2台のカシオペア間での画像ファイル転送は、赤外線通信をご利用ください(ファイル転送の操作についてはMicrosoft(R)のユーザーズガイドをご参照ください)。英語版のカシオペアと日本語版のカシオペアの間での転送については、動作保証していません。
 
Q パソコンのWAVEファイルをカシオペアで再生することはできる?
A できます。パソコンからカシオペアにWAVEファイルをコピーし、そのWAVEファイルをダブルタップすることで、再生することができます。
 
Q Windows(R)95用のソフトで作ったデータは、カシオペア用に対応ソフトが無いものでもカシオペアに転送して持ち運ぶことはできるか?
A できます。カシオペアのメモリのうちのデータ保存用エリア、またはカシオペアで利用中のPCストレージカード/CompactFlash TMカードに対して、PC上のファイルを転送することができます。転送には、カシオペアに付属しているWindows(R) 95/NT4.0用ソフト(Windows(R) CEサービス)を利用します。

※Windows(R) CE サービスは、Windows(R) CE 2.0日本語版搭載のカシオペア(またはアップグレードサービス)に付属のCD-ROMに含まれています。Windows(R) CE1.0日本語版の製品(A-50/A-51/A-51V)では、PCとカシオペア間のデータ転送はH/PCエクスプローラで行います。


Last modified : 1999/10/22

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