電卓基礎講座
ラウンドセレクター併用で総額表示も楽々!税抜・税込キーを使いこなす
税抜・税込キーを使いこなしてますか?
意外に使われていないキー。使いこなせば計算はだんぜん早くなります。
まず税率を確認しよう
キーを使うのがはじめてなら、まずは正しい税率が登録されているか確かめてみましょう。を押して「0」が表示されているときにを押し、「税8%」と表示されていればOKです。
最近購入した電卓なら、あらかじめ8%が登録されているので大丈夫でしょう。ただし古いものは5%のままだったり、「間違って設定を変えてしまってた」なんてこともありますから、チェックしてみてくださいね。
もしも違っていたら、を長押しすることで変更します。
将来消費税率は変わる予定ですので、この方法は覚えておきましょうね。
税込価格から、消費税額と税抜価格を計算する
2000円の商品、消費税は8%で160円、総額2160円という例で計算してみましょう。
|
キーの操作 |
計算結果 |
---|---|---|
税込の総額を入力 |
|
2160 |
課税前の値段を計算 |
2000 |
|
総額に含まれる消費税額を計算 |
続けてもう1度 |
160 |
を1回押したら「税抜価格」が、もう1回押せば「税額」が表示されます。簡単ですね。
税抜価格から、消費税額と税込価格を計算する
同じ例で計算してみましょう。
|
キーの操作 |
計算結果 |
---|---|---|
商品の値段を入力 |
2000 |
|
税込の総額を計算 |
2160 |
|
商品の消費税額を計算 |
続けてもう1度 |
160 |
を1回押したら「税込価格(総額)」が、もう1回押せば「税額」が表示されます。
ラウンドセレクター+小数点セレクターで端数処理
しかし…消費税計算は、いつも割り切れるわけではありません。端数が出ることもありますね。
たとえば、92円の8%は7.36円。0.36円をもらうわけにはいきませんので、こういった端数をどのように処理 (切り捨て・切り上げ・四捨五入)するかは、会社ごとに決めてあります。
その決まりに合わせて計算結果を出すのに便利なのが、ラウンドセレクターと小数点セレクターです。
小数点セレクターは0に
写真のように数字が並んたものが小数点セレクター。これを0に合わせます。この数字は小数点の位置を表しているので、小数点以下を計算する必要がない場合は、0の位置にしておくと便利です
ラウンドセレクターは会社の端数処理方法に合わせて
電卓のディスプレイの下あたりに「F」「CUT」「UP」「5/4」のように表示されているのがラウンドセレクター。これを、自分の会社が採用している端数処理方法に合わせます。
- CUT
- 切り捨て(「↓」と表示されていることも)
- UP
- 切り上げ(「↑」と表示されていることも)
- 5/4
- 四捨五入
計算してみよう!
92円の商品の総額(税込価格)を、位置を変えて計算してみますと…
|
キーの操作 |
CUT |
UP |
5/4 |
---|---|---|---|---|
商品の値段を入力 |
92 |
92 |
92 |
|
税込の総額を計算 |
99 |
100 |
99 |
|
商品の消費税額を計算 |
続けてもう1度 |
7 |
8 |
7 |
92円の8%である7.36円が、それぞれの方法で正しく端数処理されています。
ラウンドセレクターは、電卓の機種によって切り上げ・切り捨て・四捨五入の全部があるものも、一部だけのものもあります。新しく電卓を購入する時は、会社が採用している端数処理方がある、というのも考えて選ぶといいですよ。