電卓基礎知識

目指せ!上級者への道

電卓スキルをあげて簿記検定に挑戦

簿記検定に挑戦しよう!

電卓の入力を早く、また便利な機能を効果的に使えるようになるには、やはりたくさん計算することが近道。
実践で使う場面の少ない方は、簿記検定に挑戦してみるのはどうでしょうか?
簿記の知識は経理事務を担当する方だけでなく、どんな仕事にも役立ちますし、資格試験に合格するには、電卓ですばやく計算することが不可欠。スキルアップを目指すなら、一石二鳥なのです。

簿記検定のための電卓選びのポイント

簿記検定合格のためには、ぜひ機能の充実した電卓を選んで下さい。
これまで紹介してきた、やメモリーキーの他、問題には、1,200,000円のように、桁の多い数字がよく出てきますので、「ツーゼロ」キー。また、勢いあまって余分にを押してしまった時に役などに立つ、「桁下げ」も必須です。

また、見た目ではわからない「キーロールオーバー機能（早打ち機能）」がついているかは必ず調べておきましょう。ビジネスタイプの電卓はほとんどついていますが、もし付いていないと、入力速度がUPすることで計算ミスを起こしてしまいます。

必須ではないですが、電卓をたたく音ってけっこううるさいものです。周りが気になるなら、「サイレントタッチキー」の電卓を選びましょう。かなり静かで安心ですよ。

簿記検定のための電卓選びのポイント

試験会場に持っていけない電卓もありますので気をつけて。
写真のようなプリンター内蔵のもの、また、メロディ音の出るもの、携帯コンピューター（電子手帳を含む）等は使用できません。
（日商簿記検定案内より）

問題を解いてみよう～簿記３級編～

《問題》

下に示す商品の受け払いに基づき、商品有高帳を移動平均法により記入しなさい。

・資料

No	日付	摘要	個数	単価
1.		前月繰越	200個	210円
2.	3月10日	仕入	500個	350円
3.	3月12日	仕入	300個	400円
4.	3月22日	売上	150個	250円

・商品有高帳

No.	日付	摘要	受入高			払出高			残高
No.	日付	摘要	数量	単価	金額	数量	単価	金額	数量	単価	金額
1.	3月1日	前月繰越
2.
3.
4.

移動平均法とは、単価の変動する商品を仕入れた時、都度平均して単価を決める方法。メモリー機能が活躍します。
計算結果をクリアせず、一気に商品有高帳に書き込んでいきましょう。

《解答》

No.	処理内容	キーの操作	計算結果	商品有高帳の記入欄
A.	前月繰越	200210	42000	A	残高	金額
B.	3月10日の仕入	500350	175000	B	受入高	金額
	AとBの個数を合計する	200500	700		残高	数量
	AとBの仕入れ額合計を呼び出す		217000		残高	金額
	平均単価を出す		310		残高	単価
C.	3月12日の仕入	300400	120000	C	受入高	金額
	Bの残高とCの仕入個数を合計する	700300	1000		残高	数量
	AとBの仕入れ額合計を呼び出す		337000		残高	金額
	平均単価を出す		337		残高	単価
D.	3月22日の売上	150337	50550	D	払出高	金額
	Cの残高からDの売上個数を引く	1000150	850		残高	数量
	AとBの仕入れ額合計を呼び出す		286450		残高	金額
	平均単価の確認		337		残高	単価

No.	日付	摘要	受入高			払出高			残高
No.	日付	摘要	数量	単価	金額	数量	単価	金額	数量	単価	金額
1.	3月1日	前月繰越	200	210	42000				200	210	42000
2.	3月10日	仕入	500	350	175000				700	310	217000
3.	3月12日	仕入	300	400	120000				1000	337	337000
4.	3月22日	売上				150	337	50550	850	337	286450

問題は解けましたか?スキルアップの為にも簿記検定にチャレンジしましょう!