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電卓の歴史

多機能・高機能の時代へ

Story 1 複合製品の拡大

Story 1 複合製品の拡大

カシオは、1975(昭和50)年の『バイオレーター』に続き、クロック・時刻アラーム・ストップウォッチ・計算機能を併せ持ったコンピュータクオーツ『CQ-1』を1976(昭和51)年に発売した。『CQ-1』にはカレンダーも内蔵しており、時間はもちろん日数も計算できるなど多機能化な電子デジタルクロックで、“でんクロ”の愛称で幅広い層に親しまれた。

Story 2 電卓の技術から生まれた電子手帳

Story 2 電卓の技術から生まれた電子手帳

“でんクロ”以降も、メロディ付き電卓『ML-80』、ゲーム電卓『MG- 880』など、さまざまな新機能を搭載した複合製品が開発された。一方で、LSIの集積度向上に伴うメモリー容量の増加、そしてドット表示晶などの登場を背景に、電卓の開発で培った技術をもとにした新ジャンルの製品が登場した。その代表例が電子手帳だ。
カシオが電子手帳1号機『PF-3000』を発売したのは、1983(昭和58)年のこと。電話帳・スケジュール・メモなどの機能を搭載、ビジネスマンの需要を喚起した。当時はアルファベットと数字の入力のみが可能だったが、のちに漢字も使えるようになり、さらにはICカードを使った機能の追加も実現。この進化が、今日の電子辞書とつながっていることは言うまでもない。

Story 3 多機能から高機能へ

Story 3 多機能から高機能へ

電子手帳や電子辞書といった新ジャンルを創造した後、電卓は「計算」という本来の目的に根ざした高機能化を目指していく。1972(昭和47)年に第1号機『fx-1』を発売した関数電卓は、1985(昭和60)年の『fX-7000G』でグラフ表示を実現。そして、2012(平成24)年の『fX-CG20』では、高精細なカラー画面を搭載し、噴水の曲線など身の回りにある事象から関数を学べるまでに進化を遂げている。また、小学校5・6年生の算数教科書に電卓が登場したことに合わせて1992(平成4)に登場した学習用電卓は、後に分数計算に対応するなどの高機能化を図り、小学生用の電卓として広く定着している。

Story 4 すべては電卓から始まっていた

Story 4 すべては電卓から始まっていた

2006年(平成18)年末に、カシオは電卓の世界累計販売10億台を達成した。電卓草創期から開発に力を入れ、今もなお市場をリードし続けるカシオ。「たかが電卓」と思われる人もいるだろう。しかし電卓の進化こそが、エレクトロニクス技術の発展に大きく寄与してきたと言っても過言ではない。
電卓用にLSIが大量生産されたことにより、半導体技術が進歩。デジタルカメラ・電子楽器・スマートフォンなど、半導体を使用するあらゆる機器の高性能化に結びついている。また液晶表示についても、その進化の過程でデジタル時計やテレビに応用されることとなった。さらにソフトウェアの発展によって、前出の電子辞書をはじめとした文字・数字を扱うパーソナル携帯機器が生まれているのだ。
小さな電卓の中に凝縮されている多彩な技術。その素晴らしさを、今見直してほしい。

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