PHSでの通信について

●弊社の動作確認済みの通信環境の組み合わせを前提としております。
●PHSの場合、通信業者により設定や通信できる内容が変わります。
 NTTドコモ・・・PIAFS
 ASTEL   ・・・PIAFS
 DDIポケット ・・・PIAFS、無線モデム、無線インターネット
●PIAFSで接続する場合は、通常アクセスポイントもPIAFS対応となっている必要があります。
PIAFS対応でないアクセスポイントに接続する場合、DDIポケットでは無線モデムがアナログモデム、無線インターネットがISDNのアクセスポイントに接続できます。NTTドコモとASTELの場合は、PTE接続(プロトコル変換)サービスを経由することにより、PIAFS対応でないアクセスポイントに接続できますが、別途10円/分の料金がかかります。



■インターネットサービスプロバイダへのダイヤルアップ接続の設定手順

1) [スタート]-[プログラム]-[通信]-[リモートネットワーク]を選択してゆく。
2) [接続名]にプロバイダ名などを入れる。[接続の種別]は「ダイヤルアップ接続」を選択する。[次へ]。
3) アクセスポイントの電話番号を入力。[モデムの選択]では差し込まれている通信カードが正しく選択(※電話番号の指定の仕方は注1を確認して下さい)。
4) [モデムの設定]をタップして、[ダイヤルのオプション]で[発信音がしてからダイヤルする]のチェックボックスを外す。[OK]。
5) [TCP/IPの設定]をタップして、[サーバが割り当てたネームサーバーアドレス]のチェックを外し、プロバイダの指定するDSNサーバのIPアドレスを[プライマリ DNS] に入力する(DNSサーバが2つ指定されている場合は[セカンダリ DNS]に入力)。
※チェックを再度付けないように注意。
6) プロバイダで指定されている場合は、[ソフトウェア圧縮を使用する]や[IPヘッダー圧縮を使用する]のチェックボックスを外す。 Windows(R)95の場合、この設定がいいかげんでも繋がってしまう場合がありますが、Windows(R) CEではシビアに見られます。Nifty ServeのHYPER ROADなど必ずチェックを外す必要がある場合があります。
設定が終わったら[OK]。
7) 以上の設定が間違いなく設定できたら[終了]。
8) 作成したダイヤルアップをダブルタップする。
[ユーザー名]にプロバイダに接続する際のログイン名を入れる。パスワードを入れる。電話番号の表示を確認して「T039999−9999」の様に、「T」で始まりそのあとアクセスポイントの電話番号が市外局番も含めて表示されていることを確認(NTTドコモのPTE接続を除く)。 変更が必要な場合は、ダイヤルのプロパティで設定を変更して下さい。
ドメインの欄は、通常のプロバイダに接続する場合は必ず空欄にして下さい(企業LANでNTドメインに接続する場合のみドメイン名を入力する欄です)。


注1アクセスポイントの入力

DDIポケット
無線モデムの場合、電話番号の末尾に##1を追加。
無線インターネットの場合、電話番号の末尾に##2を追加。
PIAFSの場合、電話番号の末尾に##3を追加。
※ モデムの設定の追加設定でそれぞれ @O1、@O2、@O3とする方法もあります(アットマーク、オーの1、2、3です)。
NTTドコモ
PIAFSの場合、電話番号はそのまま。
PTE接続の場合、PTE電話番号*アクセスポイントの電話番号
※ PTE接続では、モデムの設定の追加設定で#PN1=PTE電話番号とする方法もあります。
ASTEL
PIAFSの場合、電話番号はそのまま。
PTE接続の場合、1620*アクセスポイントの電話番号



■チェックポイント

1) 差し込んだ通信カードが正常に認識されて選択されている。
2) 市内通話であっても市外局番が入っている。
3) 「0」発信の設定になっていない。PHSで「0」発信は存在しません。
4) 回線種別がトーンに設定されている。
NTTドコモのPTE接続の場合のみ必ずパルス。
5) ダイヤルアップの設定の中のモデム設定で「発信音を待ってダイヤルする」のチェックは外れている。
6) 電波が圏外になっていない。

チェックポイント解説
1) 作成したダイヤルアップ接続のプロパティを開いて、モデムの選択で差し込んであるカードが正しく選択されているかどうか確認してください。他の名前になっている場合は正しく選択してください。
「COM1上のHayes互換モデム」は左側の通信ポートですのでPCカード側ではありません。
複数のカードを差し替えて使用している場合、選択されている名前は正しくてもうまく動作しない場合があります。いったんリセットすると、現在差し込まれているカードのみが認識されます。
2) 〜 5)
リモートネットワークで作成したダイヤルアップ接続をダブルタップして接続画面にしてください。この画面で画面右上の電話番号の表示を確認して下さい。アクセスポイントが03-9999-9999の場合は、「T039999-9999」となっている必要があります(パルスの場合は、P039999-9999となっています)。
2) 「T9999-9999」となっている場合、市外局番が入ってないので、ダイヤルのプロパティで「追加」をタップして「携帯」という設定を作成して「編集」をタップして「市内通話」「市外通話」共に「FG」と設定してください。「F」が市外局番をつけるという設定になります。OKをおした後に、それぞれの設定が[市外局番][電話番号]となっていることを御確認下さい。
3) 「T0,039999-9999」となっている場合は、携帯電話では存在しない「0」発信の設定になっています。ダイヤルのプロパティが「勤務先」となっていると思いますので、「自宅」に変更後、「追加」をタップして「携帯」という設定を作成して「編集」をタップして「市内通話」「市外通話」共に「FG」と設定してください。「F」が市外局番をつけるという設定になります。「,」が残らないよう注意してください。
4) 「P039999-9999」となっている場合、ダイヤルのプロパティで回線種別がパルスになっています。NTTドコモのPTE接続以外は必ずパルスからトーンに変更してください。
5) 以上の設定で繋がらない場合、作成したダイヤルアップ接続のプロパティの中の「モデム設定」を選択後、「発信音を待ってダイヤルする」のチェックを外してください。
6) 以上の設定でうまく接続できない場合、電波の状態を示す線が出ていてもデータ通信がうまくいかない場合がありますので、電波の状態が良いところに移動して試してみた下さい。

※ DDIポケットの無線インターネットを使用する際は、カシオのホームページよりPPP.DLLをダウンロードして組込む必要があります。また、TCP/IPの設定の中の「IPヘッダーを圧縮する」のチェックを外して下さい。
※ ATコマンドを追加したい場合は、ダイヤルアップの「モデムの設定」にある「追加設定」へに書き込むことが出来ます。通信カードは不揮発メモリに様々な設定を記憶することができ、カシオペアで通信する際にその設定値が邪魔をする場合もあります。そんな際は通信カードの初期化のATコマンド等を追加します。欄の中にはATを省いたものを記述します。複数のコマンドを使用したい場合はAT部分を省いたものを続けて羅列して記述することが出来ます。



Last modified : 98/5/15

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