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導入事例のご紹介 <プロジェクター>

清瀬市立芝山小学校

2013年12月10日掲載

※ 記事中のインタラクティブホワイトボードのお取り扱いは終了しています。(2020年6月現在)

授業の活性化と学習意欲の向上に、
カシオインタラクティブホワイトボードを活用。

芝山小学校は、開校60周年を迎えた、清瀬市で2番目に古い伝統ある小学校。「よく考え、より明るく、そして強く」を教育目標に、7学級、約200名という一人一人に目が行き届く少人数の学習環境のもと、人間性豊かで心身ともに健康な児童の育成に取り組んでいる。2013年には、ICTを活用した教育を実践するという教育委員会の方針を受け、カシオのインタラクティブホワイトボードを導入。児童が興味を持って学習できる環境づくりを進めている。


清瀬市立芝山小学校
清瀬市立芝山小学校

運用面での課題をクリアし、電子黒板の現場投入を実現

清瀬市教育委員会 教育部 教育総務課 庶務係長 清野三起男氏(右)と主任 山本晋也氏(左)
清瀬市教育委員会 教育部 教育総務課 庶務係長 清野三起男氏(右)と主任 山本晋也氏(左)

 近年、ICTの普及により、教育現場におけるデジタル活用が求められている。そんななか、清瀬市においても、コンピュータや情報通信などの教育機器を活用した授業を推進。そこで、清瀬市教育委員会では、市内の小学校3校に電子黒板の導入を検討。様々なメーカーの製品のなかから、カシオのインタラクティブホワイトボードを採用し、各校に3セットずつ配備している。なかでも最も使用頻度の高いのが、ここ芝山小学校だ。

 「電子黒板の導入にあたっては、限られた予算の中で最大限の効果が得られるよう、様々な観点から比較検討を行いました。そのなかでとくに重視したのがコストパフォーマンスとポータブル性です。」と語るのは、清瀬市教育委員会 教育部 教育総務課 庶務係長の清野氏だ。

 「カシオの電子黒板はプロジェクタータイプなので、液晶ディスプレイタイプに比べてコストが抑えられます。また、72型という大画面ながらコンパクトに収納できるスクリーンやスリムサイズのプロジェクターを採用しており、比較的簡単に教室への移動が可能。そのためすべての教室に配備する必要がなく、少ない台数でも校内全体での活用に対応できます。」と、同部署の主任 山本氏も、導入効果を指摘する。

教室に設置されたカシオインタラクティブホワイトボード
教室に設置されたカシオインタラクティブホワイトボード

 また、プロジェクターにはレーザー&LEDハイブリッド光源を搭載。電源ONから最短8秒で最大輝度の投映ができ、電源OFF時のクールダウンも不要なため、授業の準備や後片付けがスムーズに行える。さらに、光源寿命が約2万時間と非常に長く、高圧水銀ランプを使用する一般的なプロジェクターのように、ランプ交換をはじめとしたメンテナンスの手間やコストがかからない点も魅力のひとつだ。

 「授業と授業の間の休憩時間が5分と短いので、手軽に持ち運びができて電源をONですぐに使えるのは助かりますね。いままでの授業でも、映像をテレビで見せるということはしていましたが、これからはもっと大きなスクリーンに投映して、しかもそこに書き込みができるので、活用の幅が広がりそうです。」同校の養護教諭である牧野氏も、実際に授業で使用した感想をこう述べる。

 2013年4月の導入後、本格的に稼働して約半年が経過したが、クラスでの反応は上々。大画面を利用したインパクトのあるビジュアル表現で、児童の集中力も高まり、学習内容の定着にもつながっているという。

児童参加型のコミュニケーション手法で、学習効果の高い授業を実現

 芝山小学校では現在、主に保健と理科の科目でカシオインタラクティブホワイトボードを活用。その様子を、牧野氏が担当する保健指導「むし歯予防」の授業を例に紹介する。

養護教諭 牧野裕希氏
養護教諭 牧野裕希氏

 機器一式は普段、校長室に保管されており、利用者がそのつど教室に持ち運ぶ。教室での準備は、マグネット式のスクリーンをキャリングケースから取り出し、黒板に設置。そして、最前列の机にプロジェクターとノートPCをセッティングすれば準備は完了だ。

 「授業は、パソコンで作成した教材を、紙芝居形式で再生しながら進めていきます。途中にクイズを挟んで、児童に質問を投げかけたり、指名してスクリーンに書き込みをさせたりするなど、なるべく児童が参加しやすい工夫をするよう心がけています。」(牧野氏)

カシオインタラクティブホワイトボードを使った授業風景
カシオインタラクティブホワイトボードを使った授業風景

 スクリーンには、可愛らしいキャラクターのイラストや歯の写真など、たくさんの画像がカラーで映し出され、ミュータンス菌(むし歯菌)などが登場すると、児童の視線は画面に釘付けになっていた。ひとつひとつの問いかけにも多くの挙手があり、活き活きとした授業が続けられた。

 「画面の操作やペンの書き心地にも特に問題はなく、授業がスムーズに進められますね。児童にペンを持たせても、とまどうことなく使用しているようです。線の色を変えることもできるので、複数の児童が書き込んでも、見やすさを損ねることもありません。一昔前のOHPなどと比べると、その使いやすさは雲泥の差ですね。」(牧野氏)

 また、インタラクティブホワイトボードには、画面と同じように、印刷した用紙上でペンを操作することも可能。この機能を使うと、教師が机の間を巡回しながら、手元で画面を操作したり、書き込みを行ったりすることができ、教師と児童との一体感をより深めることが可能だ。もちろん、書き込んだ内容はリアルタイムで画面に反映されるため、児童に用紙を手渡し、順番に書き込むことで、席を立つことなくスムーズに発表を行うこともできる。

 「いまはまだ、活用方法を模索している段階。今後はいろいろな機能を使いこなしていきたいと考えています。アイデア次第で授業の幅も広がりそうですし、自分なりの工夫ももっと加えて、わかりやすい授業にしたいですね。」(牧野氏)

児童による書き込みの様子
児童による書き込みの様子

 広がり続ける教育現場でのICT活用。清瀬市立芝山小学校においても、カシオのインタラクティブホワイトボードの今後の活躍に大きな期待が寄せられている。

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