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導入事例のご紹介 <プロジェクター>

羽衣学園 中学校・高等学校

2013年10月11日掲載

※ 記事中のインタラクティブホワイトボードのお取り扱いは終了しています。(2020年6月現在)

ICT教育に定評のある学園の授業を、カシオインタラクティブホワイトボードがサポート。

羽衣学園では、「人間尊重」を教育理念に、個々の力を伸ばす教育環境を整え、世界にはばたく人材育成を実践。とくに体験型プログラムやICT力の養成に力を入れており、国際交流や企業連携などの実績も多い。2013年5月には、教育環境整備の一貫として、カシオのインタラクティブホワイトボードを導入。授業の中で最先端のデジタル機器を活用することにより、情報スキルを身につけながら、コミュニケーション能力や企画力を養うのが主な狙いだ。

羽衣学園 中学校・高等学校
羽衣学園 中学校・高等学校

授業の活性化、効率化に、カシオの電子黒板が効果を発揮

英語・情報科 教諭 米田謙三氏
英語・情報科 教諭 米田謙三氏

 羽衣学園は、大阪府高石市の閑静な住宅街に位置する中高併設校。昨年、創立90周年を迎え、2013度より男女共学校として新たなスタートを切った。高いレベルの学力習得と、グローバルで活躍できる人間教育に取り組むという指導方針のもと、とりわけ社会で通用する情報活用能力=ICT力の育成に注力。毎日の授業の中で、最新のデジタル機器を活用し、情報技術、英語力、コミュニケーション能力の養成を実践している。

 そんな羽衣学園で、英語科および情報科を担当し、文理特進Ⅱ類コースの主任を努めているのが米田謙三教諭。デジタル教科書の監修や、ICTを活用した教育指導に関する講義を広く行う情報教育のエキスパートだ。

 「当学園では、パソコン、電子黒板、タブレット端末、電子辞書など、常に最新の機器を揃えており、中学、高校を問わず、様々な授業で活用しています。今年5月には、カシオの電子黒板を新たに導入。合計6セット購入し、専用の教室に常設して使用しています。」

教室に設置されたカシオインタラクティブホワイトボード
教室に設置されたカシオインタラクティブホワイトボード

 教室の黒板に、72型マグネットドットスクリーンを貼り、最前列の机にノートPC、スピーカー、プロジェクターを設置。スクリーンに影が映り込まないようにするため、近く天井への設置を検討している。

 「導入前に、実際の教材などを使ってデモを行いましたが、カシオの電子黒板は、機能をシンプルに絞り込んだ分、使いやすさが際立っており、システムとしての完成度が非常に高い印象を受けました。とくに、アノトパターン読み取り式のデジタルペンの使いやすさは想像以上。ワークシートへの書き込みが、そのまま画面に投映される点も便利ですね。生徒たちも興味津々の様子でした。」

 米田氏自身、学園が掲げるICT力育成の中心人物だけあって、電子黒板を単なる道具として使用するだけでなく、最先端の情報機器として、なるべく授業で生徒に使用させるようにしている。そうすることで、授業に参加しているという意識が生まれるだけでなく、デジタル機器に対する啓蒙にもつながるという。

 「このような機器を日常的に使用することで、情報スキルは自然と身についていきます。学園内には、ほかにも電子黒板があるなか、あえてカシオの電子黒板を導入した背景には、常に最新のデジタル機器に触れられる環境を整備するという意味もありました。」

デジタル教科書との連携で、授業の理解度を向上

 カシオインタラクティブホワイトボードを使った授業を実際に体験してみると、テキストと黒板のみを使用する旧来の授業とはまったく異なることがわかる。以下、その活用法を詳しく見てみよう。

ドットパターンを施したワークシートとデジタルペン
ドットパターンを施したワークシートとデジタルペン

 まずは準備として、デジタルペンのキャリブレーションを行う。画面の四隅に表示されたマーカーをデジタルペンでタッチするだけで作業は完了。これで記入した内容が正確な位置に投映されるようになる。準備が整うと、いよいよ教材の投映。今回使用したのは、米田氏自ら監修を行う(株)桐原書店の『PRO-VISION English Communication Ⅰ』だ。

 「デジタルペンは画面への書き込みだけでなく、リモートマウスとしても使えるので、チャプター選択やページ送りのほか、日本語訳の表示/非表示の切り替えなど、デジタル教科書の機能をすべて画面上でコントロールできます。もちろん、パワーポイントファイルでも同様のことが行えます。」

デジタル教科書を使用した授業風景
デジタル教科書を使用した授業風景

 ほとんどのステップがスクリーン上で進むため、生徒の視線は常に前方へ集中。画面を見ながらネイティブ発音を聞き、ペアワークによる発話練習へと移行。その間、画面への書き込みもタイミングよく行われるなど、授業の流れは非常にスムーズだった。

 「教科書にはない派生的な知識は、スクリーン上ではなく黒板に板書します。すべてをデジタル機器に頼るのではなく、適材適所に使い分けることが大切ですね。」

 重要単語の学習には、ワークシートを使用。英単語が記されたシートに、生徒がデジタルペンで意味を書き込むと、手書き文字がリアルタイムで画面上に映し出される。ペン先がボールペンになっているため、記入した内容はシートにも同時に反映。また、線の太さや色も、シートに印刷されたツールボックスをタッチするだけで変更可能だ。

 「生徒が授業に興味を持って参加できる。先生が教室のどこにいても、画面上に書き込みができる。教室に一体感が生まれるなど、この機能を使うことで、授業の質がぐんと高まります。複数のペンを同時使用すれば、協働学習のグループ発表などにも役立つでしょう。」

生徒による書き込みの様子
生徒による書き込みの様子

 また、授業では、発音を聞いて英単語を書き取るディクテーション問題も出された。指名された生徒が前に出て、スクリーンに書き込みを行うスタイルだ。生徒がスペルを間違える場面もあったが、画面上のツールボックスから消しゴムアイコンをタッチして記入内容を修正を行い、操作にとまどう様子は見られなかった。

 「機能面や操作面に関して、カシオの電子黒板の授業での実用度は十分ですね。ほかの先生方にも積極的に薦めていきたいと思います。また、これからの活用法として、電子辞書との連携を視野に入れ、いろいろ検討しているところです。」

 10年後に創立100周年を迎える羽衣学園。伝統校でありながら、その歴史に甘んじることなく、常に新しいことにチャレンジを続ける姿勢に、今後も目が離せない。

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