導入事例のご紹介 <プロジェクター>
理科教育研究室 池田幸夫教授
三方を海に囲まれ、気候穏やかで人情が厚く、しかも大陸との深い交流の中で鋭い国際感覚を磨いてきた山口。そんな山口県の知性の中枢、山口大学は、大内文化の流れを汲む豊かな知性と感性を大切にし、吉田松陰以来の優れた実践教育を尊ぶ総合大学です。文系から理系まで7つの学部と大学院からなり、驚き、個性、出会い、夢を“発見し・はぐくみ・かたちにする”スピリットを大切にする「知の広場」です。今回お話をうかがった、理科教育研究室の池田幸夫教授は、理科教育と地球科学をご専門にされています。
理科教育は各専門スタッフ(理科教育、物理学、化学、生物学、地学)によって構成されており、専門分野の基礎から最先端の領域まで学ぶことを通して、科学的思考を養い、それらを広く応用することのできる教育人材の育成を目指しています。実験・演習も多く、電子顕微鏡やパソコンを駆使する高度な実習、臨海実習や地質見学旅行など自然と直接触れ合える実習も行っています。
YC-400の活用方法
以前はOHCを使用した授業を積極的に行っていたそうです。プロジェクターは講義室にあるので良いですが、OHCは大きくて重いため準備が大変なので保管するにも場所をとり苦労されていたご様子です。また古い教科書を研究資料として使用するのに、コピーやカメラで撮影し保存して大変時間と手間がかかっていたとお聞きしました。
(1)講義で使う
「現在、プロジェクターは講義室に備え付けてあり、講義にはパソコンとYC-400を持って行きます。資料集の一部分や手持ちの資料、パワーポイントなどで画像を編集して出力した用紙などを投映して行い、その際、回転、拡大がスムーズに操作できるので大変便利です。また学生に提出させた用紙をYC-400で投映すれば皆で共有化できます。今後、新聞の天気図や鉱物や化石など立体物も投映したいと考えています。学生は、パワーポイントの講義に慣れておりますので、実物投映など若干アナログをおりまぜた変化を持たせた講義を心がけています。」
(2)資料のデータ保存
「昭和20年代の理科の教科書などを研究資料として使用するため、県立古文書館や他大学などへ出向き閲覧しています。現在はパソコンとYC-400を持ち込み、その場でスキャンしてデータ化しています。スピードも速く傾きなども気にせず取り込めるので大変便利で、保存したデータは学生の卒論研究などに役立てられています。今後は軽量モバイルスタイルを生かし、パソコンと接続しなくても使用できる様になる事を期待しています。」
取材・撮影:加藤志織