導入事例のご紹介 <ページプリンタ>
2012年9月28日掲載
有限会社ケーエム商事
瀬戸内海に面した広島県・草津港のほど近くで、食品加工業を営む有限会社ケーエム商事。社長である紫竹氏のご家族を中心に、音戸ちりめんをはじめとした広島産の海産物や各種総菜など、バラエティに富んだ加工食品のパッキング業務を行っている。その際、商品の顔ともいえるパッケージラベルの作成にGE5000-YPOを活用。少量多品種のラベル作成を低コストで実現するとともに、ラベルデザインも自らこなし、オリジナリティの高い商品づくりに取り組んでいる。
オンデマンド印刷で、少量多品種のラベル作成をサポート
有限会社ケーエム商事の主な業務は、加工食品のパッキング。メーカーや市場から送られてくる大量の食品を、工場で小分けし、個別の容器や袋にパック、品名ラベルや製造表記ラベルを貼付して商品に仕上げる。取扱う品目は、実に多種多彩。瀬戸内名産の音戸ちりめんを筆頭に、サキイカ、ししゃもなどの海産物から、ホルモン、野沢菜わさび、たたきごぼうなどの総菜まで、幅広いアイテムをラインアップ。地元の店頭を賑わしている。
「加工食品の販売にとって、パッケージは最も大切な要素のひとつ。売場での見た目の善し悪しで、売上が大きく左右されると言っても過言ではありません。そういう意味で、パッケージに貼るラベルには、サイズ、カラー、デザイン、紙種など、様々な点で気を配っています。」と、語るのは、営業部長である紫竹良一氏。
ロングセラーのレギュラー商品については、大量枚数のラベルが必要となるため、外部の制作会社へ発注し、スケールメリットでコストダウンを実現。一方、新しく販売する商品については、紫竹氏自らグラフィックソフトを使ってラベルをデザイン。社内のカラープリンタでユポ®紙などに出力し、カッティングプロッタでカットしてラベルを作成している。
「ひとつの商品が軌道に乗るまでには、ラベルもいろいろと試行錯誤を繰り返します。見栄えはよくないといけないが、凝りすぎるとわかりにくくなる。その辺の匙加減が難しいですね。こうした試作段階のラベルを作成する際には、そのつど印刷を外注するわけにもいかないので、自社のプリンタで対応することになります。」
社内での印刷には、一般的なOA用のカラープリンタを使用していたという。しかし、機器の老朽化に伴い、印字トラブルや紙詰まりなどが頻発するようになり、プリンタの買い換えを決断。WEBなどで情報を収集した結果、SPEEDIA GE5000-YPOにたどり着いた。
「ユポ®ラベル紙が使えるカラーページプリンタ。これこそ、まさに欲しかったプリンタでした。さっそく実機デモをお願いしたところ、印字のクオリティも申し分なし。今まで通りの操作方法で、今まで以上のラベルが作成できる。しかも5年間の保守サービスが付いていることもあり、すぐに導入を決めました。」
2012年3月、GE5000-YPOを導入。以降、少量多品種のオンデマンド印刷に対応した即戦力プリンタとして、オリジナルラベル作成の品質向上と業務効率化に活用している。
営業部長の紫竹良一氏(右)
事務所内に設置されたGE5000-YPO
ラベル内製という課題を、ユポ®対応機ならではの品質で解決
GE5000-YPOでラベルをオンデマンド印刷する際は、主にA4サイズのユポ®ラベル紙を使用。1シートに10〜20個のラベルが配置してあり、これを1日20〜30枚は出力するという。
「当社で扱う加工食品は、そのままでは売り物にはなりません。容器に入れラベルを貼ることで、ようやく完成品となります。したがってラベルづくりは、商品づくりの仕上げとなる大事な工程。決しておろそかにはできません。その点、GE5000-YPOは、カラーもキレイで、色ズレもなく、デザインの幅が広がりますね。」
また、ユポ®対応機ならではの強みとして、熱に弱いユポ®紙に安定した品質で印刷できる点を高く評価。さらに、プリンタドライバで紙種をユポラベルに指定するだけの簡単設定も魅力のひとつだという。
「今までは、プリンタでユポ®紙に印刷する際は、1枚ずつ慎重に作業する必要がありました。熱による変形などで紙詰まりや色ムラを起こすことが多かったためです。GE5000-YPOでは、そのような心配は一切なく、印刷もスピーディ。いつも快適に使用しています。」
取扱商品の性質上、その日に仕入れた食品を、その日のうちに出荷するなど、急な依頼も多く、トラブルなく運用できるのは何よりとのこと。一方、正月向けの商品など、使用頻度の極端に少ないラベルを、必要なときに必要な枚数だけ出力できるのも大きな特長。ラベルをストックする必要がなく、長期保存による劣化防止にも役立つ。
「GE5000-YPOは、耐水紙や厚紙などにも対応しており、ユポ®紙以外のラベル作成にもトライしています。また、一般のオフィスプリンタと同様に、普通紙も使えるため、ラベル用途以外に、OA用途としても使用可能。ドキュメントをプリントするなど、日々の業務にマルチなパフォーマンスを発揮しています。」
導入からおよそ半年。有限会社ケーエム商事におけるGE5000-YPOの活躍は、まだ始まったばかり。紫竹氏も、今後さらに活用範囲を広げ、長く使っていきたいと意気込む。
「加工食品業界にとってラベルは必要不可欠な存在。しかし、各社それぞれの方法で運用しているのが現状。GE5000-YPOのようなプリンタが業界のスタンダードとなり、業界をリードしてくれる存在になればいいと願っています。」
取扱商品のパッケージサンプル
GE5000-YPOで印刷したラベルサンプル
ユポは株式会社ユポ・コーポレーションの登録商標です。
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