カシオホーム > 法人向け製品 >

導入事例のご紹介<企業向けタブレット>

さわやか信用金庫様

2013年12月9日掲載

地域の多様なニーズに応える金融機関として、タブレットを活用した業務効率化、サービス向上を実現。

さわやか信用金庫は、東京都心部を基盤に68店舗を展開する信用金庫。地域に密着した金融機関として、中小企業や個人事業者をはじめ、多くの方々に良質な商品・サービスを提供し続けている。2013年には、店舗業務および営業業務の質を改善するべく、カシオの企業向けタブレットV-T500を導入。店舗でのサイネージ用途をはじめ、さまざまな運用方法により、さらなる業務効率化とサービス品質の向上を目指している。


▲さわやか信用金庫本部

店舗設備の刷新と営業支援。2つの課題を同一端末で解決

「One for all, all for one」というモットーのもと、中小企業および地域の人々の多様なニーズに応え、地域振興を金融面で支えるさわやか信用金庫。目的に合わせて選べる多彩な預金・融資・為替商品を取り揃えるとともに、2013年4月には、東京大田区の中小企業の活動を支援するため、「下町ボブスレー応援定期預金」というユニークな商品を販売するなど、独自の路線で地域の発展に貢献している。

「当金庫では、定番の定期積金をはじめ、多くの金融商品を取り扱っていますが、これらの情報は、金利や商品概要を顧客に開示することが法律で義務づけられています。そのため、今までは店内に金利表示ボードを設置したり、商品概要説明書のファイルを常備するなどして、これに対応していました。」と語るのは、営業統括部 営業企画課 専任役 関口氏だ。

「しかし、専用の金利表示ボードの老朽化が進み、早急なリプレイスが必要に。また、商品概要説明書に関しても、記載内容の変更がある度に、手作業によるファイルの差し替えが必要であり、その手間が問題となっていました。」と、システムセンター システム課 調査役 大井氏は、当時の課題を指摘する。

そこで、これらの課題を解決するべく、情報系システムを新規構築するプロジェクトが立ち上げられた。ハードウェアの選定にあたっては、同時進行中のプロジェクトである営業支援端末の刷新とあわせて検討が進められ、将来的な汎用性という面からタブレットの採用が決定。なかでも、業務用端末としての信頼性を高く評価されたのが、カシオの企業向けタブレットV-T500だった。

「新しいシステムでは、金利情報や商品ポスターなどのコンテンツを本部で一元管理し、各店舗のタブレットに配信。他金融機関で導入のデジタルサイネージとは異なり、店舗ごとに設置するセットボックスが不要になるため、システム導入コストが大幅に低減できます。同時に、紙媒体だった商品概要説明書も電子化されるため、情報更新作業を自動化でき、期限切れの情報掲示の防止に役立ちます。ペーパーレス化にも大きく貢献するのはいうまでもありません。」(関口氏)

「また、店舗以外の用途として、雨天時の外周りや自転車での移動など、営業支援端末としてのハードな使用状況を想定すると、防水性、堅牢性などの性能も欠かせません。その点、カシオ製品はG-SHOCKに代表されるようにタフさには定評があり、当金庫でも携帯電話、スマートフォンなどの導入実績があります。渉外活動をサポートする機器として、こうした信頼性はなにより大切。V-T500の導入を決めた一番の理由も、ここにあります。」(大井氏)


▲システムセンター システム課 調査役 大井博史氏

▲営業統括部 営業企画課 専任役 関口稔氏

タブレットならではの利便性を、幅広い活用スタイルに応用

さわやか信用金庫では、金利表示などのサイネージ用、商品概要説明書などの情報検索用に、V-T500を1店舗2〜3台導入。全店で200台の運用が予定されている。現在、サイネージ利用の試行が9店舗で実施され、2013年12月の本格稼働に向けて最終的な準備が進められている。

店内はセキュリティの都合上、無線LANが使えないため、本部からのコンテンツは有線LANを通じてタブレットに配信され、HDMIケーブルで接続した液晶モニターに表示される。お客様には大画面でコンテンツを閲覧していただく一方、職員側からは、タブレットで表示内容の確認ができるようになっている。設置には、V-T500専用のLANクレードルを使用。ローカウンター上に設置スペースをきちんと確保でき、置くだけでそのまま展示できるのが特長だ。

「コンテンツは2画面構成となっており、商品ポスターや金利などの情報を、スライドショー形式で表示しています。今後は、当金庫主催のビジネスマッチングフェアの様子を動画で紹介したり、店舗や時間帯によって表示するコンテンツを変更したりするなど、配信内容やスケジュールにも工夫を凝らしていきたいと考えています。」(関口氏)

情報検索用のタブレット端末は、来店されたお客様が自由に手にとって、待ち時間を利用して金融商品などの閲覧が可能。動画を活用した商品紹介はもちろん、住宅ローンシミュレーションが行えるなど、紙媒体にはないデジタルならではの機能で、商品理解を深めるのに役立てていきたいという。

「営業時間外には、社内業務への有効利用も検討しています。たとえば、理事長の年始挨拶を動画配信すれば、全職員のモチベーションアップにつながります。また、営業支援端末として使用する際には、より説得力の高いプレゼンテーションが可能となるうえ、簡易シミュレーターとしての活用もでき、今まで以上にフレキシブルな現場対応ができるなど、アイデア次第でさまざまな使い方が可能となります。」(大井氏)

店舗におけるインフォメーション端末として、お客様用の電子パンフレットとして、そして渉外活動を支援する営業ツールとして…。さまざまな用途に利用できる優れた汎用性と、長期運用を前提とした法人端末ならではの信頼性で、金融機関の情報系システムを支える企業向けタブレットV-T500。さわやか信用金庫では、より一層の業務効率化とサービス向上を実現するため、今後のV-T500の活躍に大きな期待を寄せている。


▲LANクレードルにセットされたV-T500

▲ローカウンターでのサイネージ利用風景

このページの先頭へ