導入事例のご紹介<ハンディターミナル>
2011年6月8日掲載
初夏には庭園いっぱいに美しい
薔薇が咲き誇るTDK甲府工場
磁気記録の高密度化のトレンドをリードし、国際的に積極的な活動を展開しているTDKヘッドビジネスグループ。
高分子フィルムの採用で、「薄く、軽く、割れない」を実現させたアモルファスシリコン太陽電池は、家電や通信機器を含め、屋内屋外ともに幅広い用途が考えられる。
最先端のハイテクノロジーを結集した記録デバイスが、今日も世界へ送り出されている。
この度、PVデバイスグループの工程において、カシオハンディターミナルExcel簡単運用パック『easy-EX』が導入され、作業工程における業務効率改善に成功した。
「コスト削減」、「見える化」への対策が急務
ヘッドビジネスグループ 薄膜応用製品B.D.
薄膜応用製品オペレーション PVデバイスグループ
技術Team 師岡 久雄リーダー
今までは、製造に使用する印刷版の管理について作業員が手書きでチェックシートに記入していた。
印刷版管理は、使用に関して消費期限や回数制限があり、PVデバイスグループとして掲げる業務改善テーマの『コスト削減』、『見える化』への対策が急務であった。
しかし、手書きのチェックシートをデータベース化させるインフラを導入するには多大なコストが必要になる。
そこで、身近なExcelに使用履歴をデータ出力させるカシオ『easy-EX』に注目した。
「カシオ『easy-EX』はExcelでハンディターミナル画面のアプリを簡単に自由作成できるので、外部委託せずアプリ開発費用がかからなかった。」とPVデバイスグループ技術Team師岡久雄リーダーは話す。
作成したハンディ入力項目は、使用日時、担当者使用印刷版の紐付けと、使用者にも負担の無いシンプルな内容。
『easy-EX』ソフトで作成したバーコードを出力し、担当者のバー コードシートを作り、印刷版それぞれにバーコードシールを貼り付けた。
実際の運用としては、工程で担当者が自分のバーコードを読み取り、次に印刷版バーコードをスキャンする。
そうした簡単な作業を1日繰り返し、業務終了後PCにハンディ入力データを出力させるだけで、Excel上に使用履歴が保存され、手書きチェックシートは不要となった。
「カシオ『easy-EX』を導入する事によって、Excelに正確な使用データが蓄積されるので、約200種の印刷版を月1回2名で約2時間かかって実施していた棚卸し作業が無くなった。」(師岡氏)
ちょっとしたパッケージを導入する事で、残業労務と人件費削減に活かせた事は業務改善として大変有意義である。
また、ハンディで出力されたExcelのデータを更に加工し、印刷版の使用期限のアラームを発生させ、期限切れ印刷版使用の抑制と新版の発注・交換業務の効率化を実現。
今まで、現場担当者だけがチェックシートで把握していた印刷版の管理が、今回Excelでデータベース化された事により管理者も閲覧できるようになった事も大きな改善のひとつである。
まさに業務改善テーマとして掲げている『コスト削減』においては印刷版管理のミスを無くす歩留向上、『見える化』においてはExcelによる印刷版管理の一元化に成功した。
カシオハンディターミナルExcel簡単運用パック『easy-EX』は、ハンディターミナルを導入して、工程のバーコード管理効率化を図りたいがイニシャルコストで断念している製造業にとって、1台からでもすぐに始められるオールインワンパッケージ。
更に、『easy-EX』にアドインして利用できる、製造課程で必要な業務支援のテンプレート集と簡易分析ソフトを集約した『ラクラク製造現場』というツールも用意。
ハンディターミナルを使用した事の無い製造業にとってこの2つのソフト&パッケージを活用すれば、今まで悩みであった工程機能検査の履歴データ化や工程ポカよけ管理が身近なExcelですぐに運用可能である。
【導入製品・ソリューション】 ハンディターミナル簡単運用パック easy-EX